モンスターマップってなに?概要・削除方法を徹底解説
こんにちは、Webライターのおおはしです。
今回は、モンスターマップについて紹介します。
「モンスターマップってなに?」
「自分の情報がモンスターマップに掲載されてしまった。」
「破産者情報はどうやって削除すればいいの?」
よくわからないWebサイトに自分の個人情報が掲載されているのですから、とても不安な気持ちになりますよね。しかし、モンスターマップによる個人情報の漏洩被害は多少なりとも抑えることが出来ます。
モンスターマップの概要から、削除方法まで徹底的にご紹介します。是非最後まで読んでいってください。
さっそく、モンスターマップの概要から解説していきます。
モンスターマップの正体とは??
自己破産をしたとき、自分の破産者情報を他人に知られたくありませんよね。
モンスターマップとは、自己破産や個人再生をおこなった人の個人情報を、掲載しているWebサイトのことです。
破産者の氏名や住所などの個人情報が、Googleマップと連動されて掲載されており、誰でも簡単に閲覧できるようになっています。
モンスターマップは、インターネット版「官報」をもとに、個人情報を更新しているようです。「官報」は簡単にアクセスすることが出来ません。また、「官報」では直近一カ月の破産者情報を掲載しているのに対し、モンスターマップでは、2009年7月以降の個人情報が掲載されています。
『破産者マップ』という類似サイトも存在していた
そんな恐ろしいWebサイトのモンスターマップですが、過去には「破産者マップ」という類似サイトが存在していました。
破産者マップの大体の仕様は、モンスターマップとほとんど同じですが、当時はGoogleマップと連動して破産者情報を掲載する斬新な方法に、騒がれていました。
また、モンスターマップとちがい、削除依頼フォームが存在していて、削除依頼ができたようです。しかし、削除依頼フォームには、本人の個人情報を登録する必要があり、プライバシー的な観点から危惧されていました。
破産者マップは被がい者の弁護団の発足により閉鎖されました。モンスターマップの管理人と破産者マップの管理人は同一人物であると憶測されていますが、定かではありません。
現在、モンスターマップの状況は?
モンスターマップは、なんと2020年に閉鎖されています。
モンスターマップは、政府の個人情報保護委員会より、
個人情報を通知・公表せずに無断でサイトに掲載したことから、「期限内に必要な措置を取らなければ再開を認めない」
といった勧告を受けました。
結果、モンスターマップは期限内に措置を行わなかったため、個人情報保護委員会より停止命令がくだりました。そして、モンスターマップは、2020年8月27日をもって、類似のWebサイトとともに閉鎖しました。現在も閉鎖中のままです。
モンスターマップの問題点
ここまで聞いただけでも十分おそろしいWebサイトですよね。しかし、そんなモンスターマップには、他にも様々な問題点が存在しています。
名誉毀損やプライバシー侵害
上記で示した通り、モンスターマップとは、個人名から破産者情報を検索し閲覧することが出来るWebサイトです。
そんなモンスターマップは破産者情報を本人の許可なしに掲載していることから、個人情報漏えいやプライバシー侵害の危険性が問題視されています。特に、個人情報の漏えいにより、闇金業者などの、危険性のある組織に悪用される恐れもあります。
ーーー「官報」にも公開されているのであれば問題ないのでは?
そういった反論もあるでしょう。しかし、過去の多くの事例より、不必要な個人情報の拡散に該当し違法になる可能性が高いと言えます。
また、破産者情報というマイナスな情報を他人に知られることにより、社会的評価の低下につながります。それは、名誉毀損罪にも該当します。
掲載情報をフィクションであると主張
モンスターマップは、サイトのトップページにて、「掲載している個人名や組織名は、実在している個人や組織とは無関係である」と主張しています。
モンスターマップに掲載している破産者情報は、フィクションであり、実在している個人名や組織名と偶然に一致をしているというのです。つまり掲載情報のフィクションを主張して、削除依頼に応答しようとしないのです。
また、削除依頼フォームや管理人情報が記載されていないので、削除依頼はもとより管理人に直接問い合わせることも、ほぼ不可能です。
ウイルス問題がある?
モンスターマップには、「ウェブマイニングプログラム」というプログラムが導入されていることが分かっています。
ウェブマイニングプログラムとは、サイトにアクセスしたPCなどのCPUリソースを、不正マイニングに利用する目的のウイルスプログラムのことです。
ビットコインなど仮想通貨の取引に使われているマイニングという機能は、大量のCPUリソースなどによる処理能力が必要なのです。
このプログラムに感染してしまうと、利用しているデバイスが熱を帯びたり、動作が遅くなったりします。最悪の場合、感染してしまったデバイスが停止してしまう可能性もあります。不正なWebサイトに導入されていることが多いようです。
セキュリティ対策を十分に行っていないデバイスでの、不用意なアクセスは控えるようにしましょう。
モンスターマップに掲載された情報を削除する方法
モンスターマップから、自分の破産者情報を削除するにはどうしたらよいのでしょうか。
上記でも触れましたが、モンスターマップには管理人情報や削除依頼フォームが存在していないことから、破産者情報を削除することは不可能です。
しかし、Googleといった検索プラットフォームや、破産者情報を転載された先からの削除してもらうことはできます。被害を最小限に抑えるために、おこなうと良いでしょう。
それぞれの検索プラットフォームにある、削除依頼フォームを利用して削除依頼しましょう。ウェブ魚拓からの削除は少し特殊なので以下で紹介したいと思います。
ウェブ魚拓からの削除
Web魚拓とは、指定したWebページのスナップショットをアーカイブとして、保管できるサービスの総称のことです。Web魚拓に保管されている情報は、元の情報源が削除されても継続して閲覧することが出来ます。
Web魚拓は様々な種類のサイトが存在していて、それぞれのサイトの削除方法に従わなければいけません。ここでは、代表的なWeb魚拓サイトの「https://megalodon.jp/」を例として削除依頼方法を紹介します。
1.自分が削除したいページを開き、サイト上部にある「削除」をクリック
2.「著作権など、権利者・被掲載者等として」か「その他、匿名として」を選択
3.必要事項を記入して送信
まとめ:モンスターマップってなに?
ここまでに、モンスターマップの概要と削除方法を解説しました。
モンスターマップに破産情報が掲載されたとき以下のことを試してみてください。
- GoogleやYahoo!などの検索プラットフォームの削除依頼フォームから削除依頼
- Web魚拓サイトなどのサービスからの削除依頼
こういった、転載先での情報の削除依頼でかなりの被害を抑えることが出来ます!
モンスターマップのような不審なWebサイトは、アクセスするだけで被害を被る可能性があります。不用意なアクセスは気を付けましょう。